(引用:TED )
何かが別のものにぶつけられるという事が、ここサオパウロでも起こっています。街とはこうやって価値を創り上げていくのです。ものをぶつけ合うことによって、この場合は需要のすぐ隣に供給があります。メイドや庭師や警備員は左側の街の中でも活気あるエリアに住んでいて、歩いて退屈な高級住宅地に通勤します。
(引用:TED )
近接性というのは素晴らしい。密集した近接というものがどんなものかを見てみましょう。街と地方を接続するということは、地方の良いところを保ちます。街のやり方は独特なところがあります。これこそが都市を。これが発展途上国において都市が環境に良い原因です。
(引用:TED )
人々が自給自足の農家の貧困や環境災害を逃れ、都市へと向かうので、彼らが去った後自然環境は非常に速いスピードで元の姿へと戻り始めます。そして村に残った人たちも売れる農作物へとシフトします。育てた食料を大きくなる街のマーケットへと送るのです。もしも農村を救いたいと思っているのなら整備された道路や通信状態のよい携帯電話や送電系統を整備することで実現できます。
(引用:TED )
人類は都市惑星に住むようになったということです。半数以上がそうなのです。相当な数です。不法居住に住む人は10億人にのぼります。さらにもう10億人増えることが予想されています。人類の6分の1以上の人がこういった暮らしをしているのです。これは私たちがどう機能にするかに大きく影響します。
(引用:TED )
私達環境保護者にとって都市化の一番の利点は、人口の爆発にストップがかかるという事かもしれません。人々は街に住むようになると、突然産む子供の数を減らします。豊かになっていなくてもそのチャンスがあるというだけで。より少数の質の高い子供を持つようになり出生率は急速に下がります。
(引用:TED )
おもしろい副作用です。フィリップ・ロングマンからのスライドです。見ると何が起きているか解ります。私のような年寄りがどんどん増えていくにつれ、赤ん坊の数はどんどん減っていきます。そして居住エリアが分かれていきます。ここでわかることは年寄りは古い町で 昔からのやり方で暮らしています。北部において。 そして若い人たちは彼らが作り上げた真新しい都市で 新しいことをしているのです南部において。 活気があるのははどちらでしょう?
(引用:TED )
テーマを変えて気候の話を少しします。気候のニュースは残念な事に予想以上の規模とスピードで悪化しています。気候は非常に複雑で非直線的なシステムです。暴走する正のフィードバックや隠れた限界、引き返せない転換点にあふれています。いくつか例をみてみましょう。
(引用:TED )
驚くような事が次々と起こり、そういうものは悪い事が多いものです。これが人類に与える影響は、気候難民の大幅な増加を意味します。それは今後数十年の間に起こるのです その結果資源戦争や 混乱の戦争が起こります スーダンダルフールの紛争のようなものです 干ばつが起こるとこうなります。干ばつにより生活に必要なリソースが減り、人々の生活を維持できなくなります。そしてトラブルが発生する。
(引用:TED )
電力についてお話しましょう。ベースロード電力は都市この都市惑星の維持に必要な最低限の電力です。ベースロード用に使える発電は現在三つしかありません。石炭やガスなどの火力発電と原子力と水力発電ですが、このうち原子力発電と水力発電だけが環境に優しいものです。石炭は温暖化の原因ですが皆がそれを燃やし続けるのは、これがとても安いからです。政府が値段をつりあげない限り、風力とソーラーパワーは使えません。電力を蓄積しておく方法がまだないからです。
水力発電は限界に近く火力発電では温暖化を進めてしまう。現在稼動している低炭素資源である原子力を使って 温暖化を防げるかもしれません。そして最終的に宇宙空間に優れた太陽光発電所ができれば、それもまた助けになるでしょう。これこそが発展途上国や農村や都市の繁栄をもたらす原動力だからです。
(引用:TED )
ではここで石炭と原子力発電の 燃料廃棄物を比較してみましょう。もしもあなたの一生のうちの電力を原子力発電だけでまかなうとしたら、燃料廃棄物の総量はコーラの1缶に収まってしまいます。一方で石炭の火力発電所では、通常の1ギガワットの発電所で一日に列車80車両分もの石炭が燃やされます。1車両あたり100トンです。 そして18000トンの 二酸化炭素を空気中に排出しています。人が一生のうちに排出する二酸化炭素の量をエネルギー源ごとに比べると、原子力は太陽光や風力とほぼ同じで太陽光より、水力や風力と同等で太陽光より優れています。
(引用:TED )
原子力は石炭に対して競争力があるのでしょうか?オーストラリアの炭鉱員に聞くと分かります。答えはこういうところで見つかります。環境保護主義者の仲間からではなく、原子力の台頭に不安を感じている人達からです。 よいニュースとしては、発展途上国概していえば世界全体が原子力発電所の建設やその準備を進めていることです。これは大気にとってはよいことです。そして彼らの繁栄にとってもよいことです。
(引用:TED )
ここで興味深いものを紹介します。環境保護主義者の好きなマイクロパワーというもので、上手く行くかわかりませんがローカルで太陽光と風力の発電を同時に行う類のものです。現在開発が進んでいる原子力のマイクロリアクターは更に良さそうです。ロシアでは水に浮かぶリアクターを造っています。ロシア北部の氷が解け始めたところで使うのです。この35メガワット足らずの浮かぶリアクターを、発展途上国に売り始めています。
(引用:TED )
こちらが東芝の初期のデザイン。興味深いのは25メガワットのもの、 つまり2500万ワットのものを普通のウェスティングハウスやアリヴァなどの12億ワットや16億ワットを発電する、標準的な巨大な鉄のかたまりに比べると、 これらはかなり小さく順応性が高いのです。
(引用:TED )
これはアメリカのローレンス・リバモア研究所のデザイン。
(引用:TED )
もうひとつこれもアメリカのデザインで ロスアラモス研究所の設計で実用化もされています。
(引用:TED )
これらは小さいだけでなく不拡散にも有効です。これらの原子炉は基本的には土の中に埋められています。発明はものすごく速く進んでいます。マイクロリアクターは将来とても重要になるでしょう。核の不拡散について考えると、原子力発電は核兵器を廃止するために他のどの活動よりも貢献したといえます。この部屋で使われている10パーセントの電力か 20パーセントの電力が たぶん原子力発電によるものです。その燃料の半分は解体したロシア核弾頭から来ていて、まもなく米国のものが加わります。ブッシュ政権の発表したGNEP(国際原子力パートナーシップ)が 積極的に進められることを願っています。喜ばしいことにオバマ大統領も核燃料バンク構想を数週間前のプラハでの演説で支持しました。