(引用:TED )
最後のテーマは遺伝子組み換えの農産物ですが、私の生物学者としての見解では議論になる理由などありません。環境保護主義者たちはこれに対して不合理で、非科学的で、とても有害な立場をとっています。
(引用:TED )
彼らの最大限の努力にもかかわらず遺伝子組み換え穀物は、歴史的に見て最も急速な農業革命を起こしました。これらは環境にとってよいことです。無耕農業が可能になります。これにより土壌は地面に残り、年を追うごとに土の状態はよくなっていきます。土壌から空気中に排出される二酸化炭素が減っていくということにもなります。殺虫剤の利用も減らせます。そして収穫高は上がりこれによって農業地帯を小さくすることができる。その結果野生地帯が増えます。
(引用:TED )
この2006年の時代遅れの地図を見ると、当時のアフリカがグリーンピースとフレンズ・オブ・ジ・アースの干渉をうけていたのがわかります。最近やっとその影響から逃れる傾向にあります。そしてついにアフリカでバイオテクノロジーが急速に進んでいます。これはモラルの問題です。ナフィールド生命倫理審議会はこの問題を二回に渡って協議し、遺伝組み換えの農産物を早急に 人々に供給するのはモラル上必須だと結論をだしました。
(引用:TED )
必須事項と言えば地球工学は今やタブーです。特に政府関係機関でです 。DARPAは数週間前にこれについて協議していましたが、これは避けられない事になるでしょう。今年ではないですがすぐにそうなります。なぜなら辛辣な実現が迫ってくるからです。これはそのリストです。
(引用:TED )
基本的にそのニュースは恐ろしさを増していくでしょう。これらが起こりうる出来事です。3万5千人の命がヒートウェーブで危険にさらされたり、これは少し前に起こりました。またサイクロンがバングラディッシュに接近したりします。水を奪い合うような戦争も起こります。これはインダス川で起こりました。こういった出来事が発生し続けると、私たちに「何が出来るのか」ということになります。
(引用:TED )
しかし地球工学には次のような小さな問題がついてくるのです。どの機関が決定を下し、誰がどこでどれだけエンジニアリングを行うのか。皆がそれぞれの影響下にあり 操作の風下にいるわけです。しかしそれを完全にタブーにしてしまうと、文明が失われるかもしれません。しかし単純に「なるほど、中国よ 心配なのでしょう、お好きにどうぞ。貴方達は貴方達のやり方で地球工学をやればいい。私たちもそうします。」とすると、これは2国間での戦争行為とみなされてしまう。非常に興味深い外交が出てきます。人々が思うよりずっと実践的なものだと思います。
(引用:TED )
これは気候学者がとても好きな事例ですが、数ある地球工学のアイデアのうちの一つです。1991年にピナツボ火山が噴火し、二酸化硫黄から発生し、地球の温度が0.5度下がった事からヒントを得ました。翌年の1992年にはたくさんの氷があり、たくさんの北極グマが生まれピナツボ・カブと呼ばれていました。成層圏に二酸化硫黄を散布するには年間約10億ドルものコストがかかります。しかし他のエネルギー対策にに比べたら大したことありません。
(引用:TED )
もうひとつのアイディアは、海上の雲に海水を噴霧して雲の反射率を高めるものです 。地球全体のアルべドが高くなります。次にお見せするのは簡単にどこでも出来る なかなか良いもので、古代アマゾンのインディアンのやり方をまねしたものです。彼らは質の高い農耕土を生成しました。植物廃棄物を熱分解とくすぶり燃焼させ、土壌を改良しながら大量の炭素を封じ込めます。
(引用:TED )
これが現在の人類の状況です。ノーベル賞を受賞した気候学者のパウル・クルッツェンは現在の地質時代を「アントロポセン」と呼びます。人類が地球を支配する時代です。
(引用:TED )
私たちはその責任から逃れられません。『ホール・アース・カタログ』の巻頭にこう書きました・ 「私たちは神のごとく、ものごとをうまく処理することが望まれる」 『ホール・アース・ディシプリン(地球の論点)』はこれで始まります 。「私たちは神のように振る舞わなければならず、しかも巧みにやり遂げなければならない」 ありがとうございました。